先日、模擬試験の監督をさせていただく
機会に恵まれました。
残念ながら詳細は書けませんが、
なかなか得られない体験であったことは
いうまでもありません。
対象は中学受験を控えた小学生だったのですが、
とにかく真面目。
その真剣な眼差しに、忘れていた何かを
思い出した気がしました。
特に、問題用紙を配り終え、試験開始の
合図を出すまでの間、
これがだいたい2,3分あるのですが、
みな背筋をピンと張りながら、
ある場所をジーーーっと見つめているのです。
それは・・・・・
そう。時計です。
みんなで教室の時計に注目し、
ゴーサインの瞬間を待つ。
その姿を一番後ろで見守っていたら、
なんだか全員応援したくなってきたのです。
「がんばれ!!!」って。
・・・・・・・
じつは、一時私はこの「がんばれ!」という
言葉を封印していました。
きっかけは10年前の正月。
友人であった母を亡くした男の子(高校受験)に、
親友がこう声をかけたからです。
「●●くん。俺はがんばれとは言わない。
なぜなら、みんながんばるのは当たり前だから」
その時は、私も彼の言う言葉に
「うん。そうだよな」と同意していました。
でも、やっぱり頑張っている姿も美しく、
そして愛おしい。
正直、受験というシステム自体には
いい部分と課題と両面あると思うけれど、
少なくとも生きている以上、
競争社会の中で揉まれることは
これから幾度となく体験するはず。
だから、もう一度受験生の子たちに言います。
みんな、がんばれ。
最後まで、あきらめるな!!!
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